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2025.2.25 旅と英語 53  お札をパッチン

執筆者の写真: 濱田 実濱田 実

慣れ親しんだ、混沌のカオサンをいよいよ離れます。バンコクでは今まで訪れた街の中でダントツの長期滞在をしましたのでやはり寂しい気持ちとなります。ただし今回は同行者であるMさんももちろん一緒にインドへ飛ぶのでその分寂しさは薄れます。後は何といってもアジア有数のバックパッカーの聖地バンコク、そしてまだまだ訪れていない土地がやまほどありますので、また来るよという気持ちがありました。アユタヤの遺跡も、チェンマイの象も、プーケットのビーチも見ていません。我ながら意欲の低さにびっくりするのですが、このスタンスが実は大事だと思います。行くべきところ、やるべきことは無いのです。なんだか言い訳のように聞こえますが、それらの土地には縁があればまた訪れる機会があると思っていました。


バンコクに着いてすぐに飲んだ牛乳でおなかを壊したこと。カオサンの安宿でであったジャバザハットににた受付のおじさん。激しい渋滞のため歩いた方が速い(時もある)市内バス。それを回避するためにひたすら利用したどぶ川を走るボート。ショッピングモールでやったバスケ。訪れた博物館の冷房で気持ちよさそうに寝ていたスタッフ。騒音だけで、全くその役目を果たさないゲストハウスの巨大扇風機。微笑みの国は、確かに自分に微笑みをくれました。


ワンボックスを乗り合い、久々のドンムアン空港です。行先はインドはカルカッタです。現在はコルカタという名称になっていますが、当時の感覚を思い出すためこちらで統一させてください。”インド”中でも”カルカッタ”は当時別格に名前の響きが輝いていました。行くにあたってMさんの地球の歩き方インドを事前に読んでいて読むたびに緊張感も高まっていたのですが(笑)。本の一説にインドを表す言葉として印象的なものがありました。そしてネタバレ的にはなりますが、それは”インドは訪れるものにとっての気持ちの持ちようで、天国にもなるし、地獄にもなる”、(すみません大分違っているかもしれませんが)という言葉です。それはインドを経験した後には良ーーーーーーーーーーーく実感できる言葉となりました。


飛行機は日本人が多い印象でした。フライトは順調に行きカルカッタへいよいよ到着です。いよいよインド旅行のスタートですが、ゲームはもう始まっています。最初のミッションは無事に宿にたどり着くことです。


誤解なきようですが、もちろん今の状況が先ず違いますし、またきちんと手配したツアーもしくはそちらに準ずるもの要はしっかりした出迎えがある旅行でしたら安心して訪れることができるのがインドです。ただし我々は懐事情に制限がある、また謎に貧乏に固執する貧乏旅行者たちなのでそうなるとリスクと隣り合わせとなります。その中で安全をできる限り担保していくこととなります。今までの東南アジアでも考え方は同じと言えますが、インドではその警戒レベルは一段上げる必要があります。


目指す町はカルカッタの安宿が集まるサダルストリートです。空港で両替をしたのですが、ごっそりとルピー札を渡されます。そしてびっくりポイントはその札束がホッチキスで束ねられていたことです。なので、使うたびにお札の真ん中が破れます。ただこのあたり、東南アジアでの耐性があり、笑ってしまえる自分が少したくましく思えました。


安全を考えて今回は空港で出会った他の日本人旅行者と5人でタクシーをシェアして向かいます。タイミングはもう夜になってしまっていたので車窓からはあまり風景も見えないのですが、混雑した道路をせわしなくぬって走るタクシーはもうそれだけでバンコクとも全然違います。今回は同行者もいることもあり、ワクワクが勝った精神状態で一路サダルストリートへ向かいます。いよいよインド旅行の始まりです。

 
 
 

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