濱田 実
2021.11.26 スピーキング③
①で語彙、文法を学ぶこと、②で瞬発力をつけることについて話しました。これらはほぼあらゆる分野で役立ちまた必要なことだと思います。この段階を経てある程度基本的なやりとりになれた段階で”専門性を高めていく”ことにより実践的な英語を身に着けていきます。
英語学習者にとって英語をしゃべりたい理由はそれこそいろいろだと思います。仕事で使うにしても英語講師として使うのか、商談で使うのか、研究、学業で使うのか、サービス業で使うのかなどなどで必要な語彙、表現がまるで違ってきますし、同様の業界であってもそれこそ知っておくべき英語は様々です。そこをはっきりさせて自分にとって何が必要なのかを理解したうえで学習をしていくことは当然ながら重要です。
昨今は、英語スクールもどの分野に強いのかしっかりうたっているところも増えていますし、個別にしっかりカウンセリングをしながら学習をすすめるいわゆるコーチング系のスクールも増えていますので良い流れかと思いますが、まだまだ何が足りないのかを理解しないまま受け身で学習している方も多いです。もちろんなんとなーく英語をしゃべる時間が持てれば満足というお金と時間に余裕がある方であれば別ですが、ここは本当に大事です。
私の教えた経験の中ですと、例えばあと3カ月でオーストラリアに赴任するので小学生のお子様が少しでもクラスにスムーズに参加できるようにしたい。であるとか今年中にTOEFL100 点が出願には絶対必要。といった方の方が指導方針がもちろんはっきりしますし、また生徒のやる気もがぜん違いますのでより効果も高くなります。
そこまでしっかりしたものでなくてもよいのですが、目標と時間設定はしたほうが良いです。でないといつまでも効果が出ないと思います。
語彙、文法の基礎をおさえて、基本的な英作文能力も身についた後にはより専門的で具体的な目標設定の上、最短距離で効率の良い学習を目指しましょう。その際に自分で学習の糸口が見えなければ、そのうえでスクールに相談していただければそれこそ経験豊富なスタッフ、講師の方がしっかり導いてくれるかと思います。