前回申し上げましたとおり、英語教材(今回は紙媒体のテキストについて話しています)を選ぶ前に、はたして何を強化したいのかはっきりさせる必要があります。これは至極もっともなことかと思います。
ただですが、これは意外と難しいことだったりします。例えばTOEICでリスニングが壊滅的にできない方がいたとします。であるとTOEICコーナーに行きTOEICリスニング強化!の本を買えばいいのかというとそうでない可能性もあります。
リスニングができない理由には様々あるからです。語彙、文法理解が足りていない、前から理解する訓練ができていない、英語のリンキングに慣れていないなどなど。学習者の状況において適切な学習をしてあげないと学習効率が悪いですし、下手をするとまったく向上しない可能性もあります。先ずはできなかった問題をひとつひとつ確認しながら何がわかったら、正解できたのか確認してみましょう。面倒ですが、実は一番の近道です。
高校生以上位の学習者であればこのあたりの分析はある程度個人でできると思いますので、できるだけ自分の弱点を分析してからそれに対応する書籍にあたってください。現在の自分の位置を知り、目標との差をはっきりさせることで課題を把握しましょう。
ただ初級者については弱点のあぶりだしが難しいと思います、その場合にはある程度全般的に対応した書籍(例えばTOEIC全解説などとうたっている書籍)を先ずは選んでみてください。そちらに取り組む中でよりピンポイントでフォーカスすべき範囲がわかってくるかと思います。
注意点ですが、そのような先ずは全体を網羅する系の参考書を使用する際も常に自分自身の課題を考えながら取り組むことです。書籍はあくまでも大勢の読者を仮定して書かれていますので、個々人の具体的な弱点を細かくケアしてくれるわけではありません。それを理解したうえで利用する必要があります。
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