①文法、語彙の理解 (1年~3年)
②まとまった量の文章の精読→音読 (4級合格後)
③発音記号の理解 (1年~)
④瞬間英作文 (3級合格後)
(⑤多読)
今回は③の発音記号の理解について少し。
発音記号は教科書や単語帳でも目にする、単語と一緒に記載されている記号です。これはその単語をどのように発音するかのいわば国際的に決められた正解(米語、英語など違いはありますが)です。
ですので、単語の読み方がわからない、自信が無い時に参照できるといった大きなメリットがあります。フォニックスは読むにあたっての大きなヒントにはなるのですが完璧ではありません。
ただし、発音記号の理解を(1年~)とぼかしているのは、導入のベストの時期が少し生徒によって変わると考えているからです。
先ず前のブログで書いた、”小学生のうちにやってほしいこと”の一つに英語を読めるようになることがありました。これはある程度文字とスペルをみて音を予想できることが含まれます。(そのためにフォニックスの理解も必要に応じて取り入れることにも言及しました。)
今回それがある程度はできていることが前提としていますので当初、読むこと、については大きな問題にはならないと思いますし、なにしろいきなり覚えるのは結構面倒です。先ずは音源や先生の発音を真似して学習するで良いと思います。
とはいえいずれ(大まかにでも)理解して欲しい理由があります。
単語の正しい発音を知ることで、正しく読めて、聴けるようになることです。初級者は聴いた音を真似することで先ずは良いと思っていますが、これは自分の先入観やカタカナ英語にもだいぶ影響されてしまうなど、正確に聴くのは中学生でも困難だと思います。ですので発音記号でしっかり意識してあげるほうが良いです。
さて発音記号の学習はどうすれば良いのかですが、
①読み方を知っている単語の発音記号をたくさんみることで先ずは感覚的に理解する
②頃合いをみて、、短期集中で発音記号をしっかり学ぶ
でいいと思います。教科書、英検テキストなどほぼなんでも単語リストや索引には発音記号も記載されています。発音を知っている単語の発音記号を見ることである程度の理解はできます。
ただし、我流になっている部分や??な記号もあると思いますのである時期にきっちり整理してあげることが般的な日本人生徒には必要だと思います。これは中2終わる位までにはしてあげたいと個人的に考えています。
これはある程度単語を覚えた後の方がやりやすいと思います。例えばミニマルペアで違いを意識させて、i: と i を指導する際に
eat ( i: ) it ( i ) heat ( i: ) hit ( i )
のように音や意味になじみのある単語の方がやはりわかりやすいと思うからです。
学習者みな、いずれ自ら学習する必要になる時期が来ます。その際にはっきりとした発音の根拠があることは大事です。また正しい音を意識しながら読んで、聴くことで、発音、リスニングもずいぶん違ってきます。
とはいえ、やることがたくさんあると嫌になっちゃう生徒さんもいると思いますので導入タイミングは少し個人差があるかなーといったところです。
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