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  • 執筆者の写真濱田 実

2023.6.21 旅と英語㉚

プノンペンで衝撃を受けた後、いよいよハイライトであるアンコールワットに向かうため観光の拠点となるシェムリアップに向かいます。こちらには3通りの行き方があります。

先ずはやはり固く楽ちんな飛行機です。こちらがやはりおすすめです。それからピックアップトラックで陸路を延々と進む方法です。こちらも多いです。


では無く第3の方法を選んだのですが、それはボートで川を北上しトンレサップ湖を縦断していく方法です。これは当時もとてもポピュラーな方法でした。ただし所要7時間ほどはかかったかと思います。


この方法については当時はまだまだ(98年です)いろいろ良くない噂もありました、旅行者を狙って銃撃事件などもあったようです。なので心して利用してくださいとのこと、、


ボート利用を決断した理由としてはプノンペンの宿でその案内があったからが大きな理由です。ボートの手配とシェムリアップでの宿までセットでかなり熱く営業をされました。宿に宿泊していた旅行者もみなボートで行くとのことでしたので、自分も流れに飲まれました。結果どうなるかはあまり考えずです。


ボートは少しうろ覚えですが、かなりの人数を収容できる(20人以上は乗っていたと思います。)いわゆるモーターボートです。客室的なものはとても小さく、スペースの都合で私はというとデッキにずっと出っ放しです。つまりはカンボジアの強い日差しにひたらすら焼かれ続けました。先ほど申し上げたとおり7時間です。


もちろん時間を考えて水はしっかり買っていましたが、同乗した旅行者の中には飲料水をしっかり準備していなかった方もおり、めちゃめちゃしんどそうな白人男性に少し水を分けてあげたことを鮮明に覚えています(笑)。

とこれだけだとしんどいだけかと思われるかもですが、実際はとてもexcitingな体験となりました。


先ずは景色が半端なく雄大で、野性的です。ボートの頼りなさもあり、緊張感が半端ないのです。またトンレサップ湖に達すると水上生活者の集落が現れます。これは実はわたくしは把握しておらず(!)かなりびっくりしたのを覚えています。まさにテレビでしか見たことがなかったような原始的な建物が湖上に点在していてしっかりとした生活を営んでいるのです。ボートで移動する子供たちもたくさんいます。移動はもちろんそれしかないです。なにしろ小屋によっては本当に岸からだいぶ離れており泳ぐとかいったレベルでは無いのです。是非トンレサップ湖の規模を地図で見てみてください。かなりしんどい移動方法には違いないのですが、これだけでもボートにして良かったと思いました。


と、一人冒険心にふけっているとここで事件発生です。なんとボートのエンジンが止まりました。それも湖のど真ん中です。スタッフさんに緊張感は無く、またボートの見た目からも何となくありえなくは無いと思っていましたが、まさかの思いでした。見たところ避難用のボートなどは見当たりません。それでも、まあすぐに復帰するだろうと考えていましたが、意外と時間がかかり、思わず水筒の中身を確認したものです。


何が原因で、どうやって復帰したのかも定かではありませんが、スタッフさん悪戦苦闘する中程なくして、エンジンが始動しました。この後はなんとかちゃんと着いてくれ、とひたすら祈りながらの道中となりました。


この時もボートをシェアしていたのは欧米系のバックパッカーがほどんどでしたし、スタッフさんとも英語でやりとりができました。中には割と年配の方(少なくとも50代以上)もいたりしましたので(これは本当に欧米人バックパッカーあるあるです)何となくの安心感のもと乗船していました。


しんどさと景色の衝撃度でプラスマイナスするとそれでもプラスの経験となった a boat ride でした。今はボートのgradeも上がっていますので大丈夫かと思います。。。


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