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執筆者の写真濱田 実

2024.1.9 旅と英語

シェムリアップからバイクの後部座席にまたがりカンボジアのおっちゃんといっしょにまだ暗い街を一路アンコールワットへと走ります。


しばらくすると遺跡の一部に到着し、上に登ります。空が白んできたので一面のジャングルと遺跡群が360度に見渡せます。さすがの地元ガイドさんのチョイスです。朝日がジャングルと遺跡群を照らし神々しい景色です。角度によっては現代風の建物は視界に入らないので、何百年前の景色もさほど変わらなかったのでないかと思います。


旅を開始してからひと月以上は経っていますが、ここまで自然の中に来たことはありませんでしたし、また植物などの景観も日本の少なくとも関東近郊ではみられないものばかりです。水曜スペシャル(知らない方はググってみてください)ばりのジャングルとインディジョーンズばりの遺跡が眼下に広がっているのです。眠気もふっとぶ位にここはやはり感動しました。非日常ここに極まれりです。 時間的に移籍の探索には少し早すぎるので一度宿に帰ります。ひと眠りした後にいよいよアンコールワットの本格的な探索の開始です。


以前にも触れましたが、私が訪れた当時はまだまだ内戦から立ち上がろうとしていた時期ですので、シェムリアップの街もアンコールワット周辺もそれほど整備がされていませんでした。世界的に有名な観光地であるにもかかわらずそれほどにぎわっていないのが印象的でした。 それはしかし、貴重な機会となりました。なにしろ観光客が少ないです。多くの方がちらっと位見たことがあると思われる、お堀に囲まれた中央寺院への参道に足を踏み入れます。


有名な観光地に行った時あるあるかと思いますが、まさに、おお!写真で見たことある!感が第一の印象でした。地球の歩き方東南アジア編、旅行人ノートでも人一倍大きく取り扱われている場所です。寺院へ近づいていくことももったいなく感じられ、遠くからの少し引きの画をしばらく堪能していましたが、それでも人々の邪魔にならないのです。もちろん人はいますが、混雑は全然していません。


他に印象的だったのは物売りの子供たちです。飲み物、フルーツ、ちょっとした土産物、Tシャツなど様々な売り子たちがいます。”Ten dollars!" と言いながらTシャツを見せる男の子に対して、”Three dollars!”と返します。すると”Five dollars!No more discount!"となったので”OK, I'll take it" と交渉成立です。


実際はもっともっと値切れたと思います。値切ることはやはり難しい気持ちにさせられます。値段に正解は無いのかと思いますが、自分の対応が子供たちの値段への意識を変えていくのかと思うとなかなかに深い問題です。Tシャツ一枚の原価だけでなく、子供たちが働いている家庭環境、カンボジアの経済環境などをすべてひっくるめた”フェア”な値段というものは何なのかということです。 #アンコールワット #カンボジア #値段交渉

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