ベトナムの首都ホーチミンに無事到着です。タクシーをシェアしたご夫婦ともこちらでお別れです。ついた場所はバックパッカーのベトナムでの聖地、シンカフェでした。
シンカフェはカフェというよりも、(カフェも当時はあったと思います)がツアー会社で、各種ツアーと、長距離バスのチケットを取り扱っているところです。そしてこちらを中心に安宿があたりにたくさん存在しています。
タクシーを降りると当たり前のように客引きがよってきます。ご夫婦は慣れたように”We don't need you!" といってスタスタと行ってしまいました。しっかりホテルは決めていたのかと思います。私はあてがなかったので、今回は少しつかまることとしました。このあたりになると何となくやりとりには慣れてきていたようです。
男に連れていかれたところが、路地裏の普通の家でした。入口も普通に民家の玄関です。入ると、普通に民家のリビングです。全然新しくは無いのですが、綺麗に整理されており何より出迎えてくれたのが、高齢の女性で人のよさそうなおばあちゃんでした。おばあちゃんの雰囲気とこざっぱりした雰囲気、あとはやはり疲れもありとりあえずやっかいになることとしました。
部屋は2階にあり、個室です。6畳ぐらいはあったかと思います、大き目のベッドに大きなファン、それ以外は何もありませんがペンキ塗りたてのように部屋全体がライトブルーに塗られている部屋でした。居心地は良さそうです。
おばあちゃんは実は英語をほとんど話さなかったのですが、とりあえず、トイレやシャワー、洗濯機、干す場所など教えてくれました。そうこうすると孫(だと思います)が帰ってきました、小学校高学年位かと思います。こちらをみてももちろんうろたえることもなく、いつも通り旅行者がやってきたんだなといった反応です。
民泊や、Air B&Bは今は日本でもありますが、このような宿泊業の許可などはおそらくとっていないかと思われる宿はそれこそ世界中にたくさんあると思いますが、言葉もあまり通じない謎の旅行者が自分の家に泊まっているということ。そういったことが日常であることは、日本人感覚だとやはりなかなかに奇妙なことかと思います。ただそういったおおらかさはアジアを旅するうえで少しずつ自分の感覚の中にも植え付けられていったと思います。
ちなみに孫娘さんとは一緒にリビングで日本のドラマをテレビで見たりと少しホームステイ感がありました。たくさんの日本人旅行者が泊っているようで、課長島耕作がたくさん本棚にあり、結構読んでしまいました。。。路地裏の家はしばし自分のHome away home になり、帰ってくるときに、ほっとする感が生まれるのも貧乏旅行の良さの一つでもあったと思い出されます。
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