ダラットの後は、当初の予定通りニャチャンへ向かいます。こちらも人気の観光地なのですが、いわゆるビーチリゾートになります。バスで山を下り海へと向かいます。
以前も書いたのですが、東南アジアの国々では時折日本の風景に重なる景観に出会います。その頻度がベトナムでは特に多かった記憶があります。それは田んぼが多いこと、背景にある山々の重なりがそうさせているような気がします。
海外にあちこち行くと気づくのですが、日本の景色はやはり日本独特のものがあります、それは何かというと山が多いとうことです。それも密集していて近く、その複雑な地形の間をぬって畑や田んぼなど耕作地があるのはなかなかに独特なんだと感じました。そのあたりの感じがベトナムは似ている印象です。懐かしさを覚えながら、プチホームシックにかかりながらバスは進みます。
ニャチャンは活気がありました。ビーチリゾートとはいってもハワイ的な場所ではまだまだ当時は無く、大きなホテルも少ないのですがその素朴さが気に入りました。どちらかというとリゾートは地元の方の生活と観光客の乖離があるような土地が多いかと思いますが、こちらはそうではなくいい感じでローカル感も感じられ地元の人と距離感もとても近いです。
そんな中で一番驚いたのが、ベトナムでのサッカー熱です。海岸にアスファルトの広場があったのですが、夕方になると大勢の子供たちがサッカーを楽しんでいました。いわゆるサッカーフィールドにあるちゃんとしたラインやゴールは無いのですが、それぞれ数人のグループがそれぞれのやり方でサッカーボールを追いかけています。サッカーのボール一つで遊べる手軽さがやはりアジアでも人気につながっています。ただ気候的に日中はあまりにもしんどいので子供たちは涼しくなってから遊びだします。
サッカー人気の要因の一つに手軽さとともに情報が入って来やすくなっている点も挙げられると思います。滞在期間中はワールドカップをやっていて、タイでもカンボジアでもそうでしたがここベトナムでもテレビでサッカー中継をしていて、大勢の人々が注目していました。もちろんベトナムチームは出ていないのですが、逆にサッカーの注目度を表していると思います。ニャチャンでも屋台のテレビで地元の人にかこまれながらフランスーイタリアの好カードを楽しみました。
と当時を振り返ると今のベトナムのサッカーの発展の兆候が当時から見られていること感慨深いです。すでに代表レベルでも日本にとってあなどれない相手となっています。子供たちに人気のスポーツはやはり強くなります。ハングリー精神もとんでもなくありそうです。日本がかつてそうだったように、世界を驚かすことも近い将来全然あってよさそうです。
Comments