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  • 執筆者の写真濱田 実

2024.3.31 旅と英語 ㉞

更新日:4月3日

シェムリアップで宿泊した宿はいわゆる日本人宿です。意味としては宿泊客のほとんどが日本人で占められる宿です。このような宿は世界各地ににいまだにたくさん存在すると思います。


こちらのご主人であった方は当時30代ぐらいの女性の方でした。そのため幼少期のころからいわゆるカンボジアの負の歴史を体験している世代です。このかたから当時の様子を聞く機会もありました。もちろん本人としては話すのもつらいのではないかと思うのですが、ある程度時代として落ち着いたタイミングでもあるので、そのことを皆に伝える意義も感じていたのかもしれません。


カンボジア観光は素晴らしい文化と自然とともに悲しい歴史が表裏一体です。当時はとくにまだまだその爪痕を確認する機会が多かったです。恥ずかしい話ですが、そのことについて私もほとんど知識が無かったですし、現在も知らない日本人も多いかと思います。プノンペンでのツールスレーン博物館、キリングフィールドはやはり、アンコールワットとともに訪れて欲しい場所です。


反面、子供たちの元気な姿はとても印象的でした。皆悲劇を知ってはいても、体験していない世代です。ただしですが、日本の子供たちと違い日々の生活は大変です。お店や食堂を手伝い、土産物を売りにでかけます。皆が学校に行ける状況でも無いです。そのような状況なので、逆に学ぶことへの貪欲さはあります。向上心も高いと思います。


そういった明日への活力的な熱量は当時でもアジア全域で感じられました。そしてそれは今日ではっきりと結果としても現れて来ています。シンガポールを筆頭に、マレーシア、タイ、ベトナムといった国々の発展は目覚ましいです。そしてそのベースの一つに英語力はあると思っています。総じて若い世代は英語を使え、そして生活の中に見事に溶け込んでいます。それは必要だからです。使うからです。


そのことは日本語の良さの裏返しでも確かにあると思うのですが(大学の授業を日本語で行えることなど)英語運用についての議論はさておいても、ギラギラした国を挙げた向上心は今の日本には感じられません。英語を話せる、使えることは結果として必要だからそうなっている国々人々が多い中で、そうではなく、何で英語をやるのかの意識は、学ぶ際に皆持ってほしいと思います。何をしたいのか?ですね。

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