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2025.5.22 旅と英語 72 菩提樹とおじいちゃん

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 5月22日
  • 読了時間: 3分

ブッダガヤでだらだら生活を始め、体力的にもメンタル的にも落ち着いてくると観光に対する意欲が再度沸いてきました。(笑)。もちろん大きな目玉はブッダが悟りを開いた場所です。


マハーボーディー寺院は仏教の聖地です。よく言われる菩提樹があるのですがどうやら、そこで悟りを開いたわけではなく原木は他の場所にあったのですが(現存せず) その挿し木から育ったものだそうです。いずれにしても普段から日本人には無意識のうちに生活の中に根づいている仏教の始まりの近くにいるわけです。まったく詳しくないのですが、ブッダ(釈迦)さんがスタートしたこの教えが現状自分にも届いている(?)わけで、その意図がしっかり伝わっているかはともかくも、時間的にも、物理的にもその距離感について考えをはせると貧乏バックパッカーの私でさえ神妙な気持ちになります。


と神妙な気持ちの我々にインド人のおじいちゃんが寄ってきます。田舎街ブッダガヤとはいえ、有名な観光地ですので物売り、ガイドの類はやはりたくさん寄ってきます。通常であるとほぼ無視するのですが、、今回はなぜか流れのままガイドされてしまいました。いろいろ教えてくれたかと思うのですが、印象深かったのは、菩提樹であのオウムの麻原彰晃が瞑想をした際に地元民が怒ったという有名な噂についてで、このことはこのおじいちゃんからも言われました。湾曲しているかもしれませんが、ある程度信憑性があるのかもしれません。


ガイドとはいえ、我々がほぼ自由に歩いている道中を話しながらついてくる形式です。一通り回ったあと、さて帰ろうとなったときにおじいちゃんはやはりお金を要求してきます。今回はそれなりに話を聞いてしまったので、いくらか払ったのですがその額に大いに不満だったのか非常に悲しそうな表情で別れたことを覚えています。金額は伏せておきます(笑)。


今回面白かった出会いが他にもあり寺院の中でミャンマー人と出会い、なりゆきで食堂に一緒に行きいろいろ話す機会に恵まれました。おそらくですが、ミャンマーの人としっかり話すのは初めてだったはずです。Mさんは私よりもっと英語が上手でしたし、ミャンマーの方は私からするとかなり流暢に英語を使って現状を話してくれました。印象深かった内容はというと、ビルマ(英語発音的にはバーマに近いです)という名前で母国を現在でも呼ぶと、それはミャンマーとう名は軍事政権が成立した際に新たについた名前なのでそちらに反対する人はそうするそうです。彼がインドにいる理由も現状での不満、ある意味政治的活動によることだったかと思います。


その後、民主化への動きがあり軍事政権が倒されましたが、再度軍事政権が実権を握っている現状の中で彼は今何をしているのか、と今回こちらを記載しながら考えてしまいました。ある程度安定したイデオロギーの中で暮らせている我々はそれだけでも幸せであるとやはり思えますし、それが壊されそうな際にはしっかり抗う気持ちを持つことは大事だと思います。

 
 
 

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