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2025.5.28 73 旅と英語 旅する文庫本

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 11 分前
  • 読了時間: 3分

ブッダガヤののどかな生活は続きます。8月に入っているので時期としてはインドは雨期にあたります。これまでそこまで気にならなかったのですがここに来てから天気が悪い日が多くなってきました。ただ一日中ではなく、たいていどこかのタイミングで雨もあがるのでその間にマハーボーディを始め近くのお寺を訪れたりしていました。雨は予定が無ければ無いで、気温的には少し下がるのでそれはそれで悪くありません。読書などをして過ごします。バンコクで買った”ハノイ挽歌”を読んだりしていました。


読書は長期旅行者の中には好きな人は多いと思います。今はデジタルに移行しているかと思いますが、日本の文庫本はとても小さく軽いので携帯にもってこいです。また洋書のペーパーバックより耐久性も良いと思います。私も成田で買った”スウェーデン館の謎”と言うミステリーを皮切りに読み終わると各国の古本屋、もしくは日本人宿に置いてゆき、代わりの暇つぶし本を手に入れるということを繰り返してきました。思い出すだけでも、”ジンギスカンの謎”、”人間失格”、”なめくじ長屋”、”風神の門”、”ハノイ挽歌”、などなどエンタメ特にミステリーが私は多いのですが、こうした古本屋、ゲストハウスの本棚で良くみるのが、やはり”深夜特急”だったかと思います。どこの日本人宿にも当時はこれと、”猿岩石日記”があったかと思います(笑)。


面白いところとして、”地球の歩き方”も古本屋、ゲストハウスにて良く見かけます。というのも”歩き方”は基本的に大きくて、重いのである程度役目を終えた時点で旅行者が置いていくことがあります。もちろん記念として持ち帰りたい人も多いと思いますが、私も荷物は軽くしたいという考え方がありましたので、当初日本から持ってきていた”地球の歩き方、東南アジア”はバンコクに置いてきています。インド旅行中に携帯していたのは”地球の歩き方インド”と旅行人ノート”アジア横断”のみでした。二冊でも結構重いのです。


前述の通り今はガイドブックを携帯する方は少数だと思いますが、紙の本はやはり私の世代としては存在感は別物です。旅先のカフェでそれこそドリンク一杯で数時間費やせますし、駅での待ち時間でも、宿でも随分と時間つぶしに役立ってくれました。面白いのはその本がバトンされていくことです。私が当時手に取った本はもともと誰かがおそらく日本で購入した本で、場合によってはバスで、電車で、飛行機で一緒に移動しながら、私の手に渡り、また誰かの手に渡り移動し続けているのかもしれません。もちろんそれを繰り返していつかボロボロになって廃棄されたかもしれませんが。


その中には世界を一周している本もきっとあるかと思います。ゲストハウスで本を手に取った際にはそのような感慨に思いをはせてみると面白いかと思います。今も有吉さんに代わって貧乏旅行者に笑いを提供しつつ、猿岩石日記が旅を続けているかもしれません。

 
 
 

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