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2025.4.15 旅と英語 58 満床

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 4月15日
  • 読了時間: 3分

カルカッタからガヤへは夜行列車で移動です、予約してあった切符をたよりに時間通りにプラットフォームへ向かいます。インドの列車には地球の歩き方などから注意を促されていたのでしっかりと準備をしてMさん、Tさんとそこはワクワクしながら待ちます。どんな寝台なのか、席はどうなのか、乗り心地は?などなど楽しみ一杯です。カルカッタのハウラー駅は長距離列車が出発するターミナル駅なので、夜とはいえ人でごった返しています。


という感じで準備万端で待つこと、余裕をもって到着していたので数十分、飲み物などもしっかり用意しているうちにいつしか出発時間となりました、なのですが、指定されたプラットフォームには列車が到着しません。外国ではよくあること、と考えながら時間が過ぎること、5分、10分、15分となりさすがに何かがおかしいと考え、車掌室に行くと、なんと到着プラットフォームが変更となっており、列車はすでに出発したことを知らされます。もちろんアナウンスはあったのかと思いますが、3人ともまったく反応できておりませんでした(泣)。


駅のスタッフとかなり熱く交渉し、なんとか半額の払い戻しをしてもらい、その後の列車に乗車することとしました。今度はしっかり到着した列車に乗り込みますが、先ずはびっくりするぐらいの混み方です。席は全部当然埋まっています、というか3人用の座席に4人すわる位にしっかり満席です。驚くこととしては、床も満席です(笑)。要は席に座れない人たちが床に万遍なく座っています。しかたなくインド人たちの間にとりあえず立っていることとしました。座るスペースが無いのです。


おわかりかと思いますが、いきなり予約無しで乗り込んだので寝台のチケットはとれず、普通自由席にあたるチケットでの乗車でした。そのためこのような状況になりましたが、インド+列車=混んでいる の数式はもちろん予想していましたが、それをあっさり超えてくれました。同行者がいたので多少余裕はあったのでしょう、笑ってしまった位です。


とはいえ事態は深刻です。重いリュックに、超満員列車で、これが何と夜行列車です。このままですと真剣に体調を崩す可能性大です。15分、30分と経つうちに立ちっぱなしはさすがに無理と判断し、先ずは女性であるTさんですが、インド人のはからいもあり、座席の端っこにスペースを確保できました。私とMさんも無理やりにスペースを確保し体育座りのコンパクト版の姿勢にてお世辞にもクッション性の良いとは言えない列車の振動に、あいかわらず厳しい目線のインド人達の”こいつら邪魔だな”という無言の圧に耐えながら(被害妄想)ひたすら耐えます。


夜ですので外は真っ暗です。楽しめる景色は周りの不機嫌そうなインド人方々のみとなります。楽しみにしていた、寝台列車での優雅な移動の幻想は打ち砕かれ、悪夢のような移動が続きます。時計を確認すると到着まではあとたったの6時間。。。

 
 
 

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