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2025.8.12 旅と英語 83 カトマンズでサイクリング

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 8月13日
  • 読了時間: 3分

ネパールはインドとは食事面でも少し違います。特に印象的だったのはダルバートというものでそれは ダール(スープ)とバート(米)を意味していて、そのほかにカレーや漬物などがついてくるセットメニューを指します。いわば日本における定食となるのですが、お店によってもちろん特色があり個人的にだいたい口に合いました。また、他にお気に入りだったのがトゥクパというメニューでこちらは麺料理で日本のうどんだったり、ラーメンに似ています。こちらはあまりインドではみかけなかったので(気づかなかっただけかとも思いますが)とても新鮮でかなりリピートしました。気候もマイルドになったおかげで食欲などもより戻ってきたのかとも思いますが、食事面での印象はやはり訪れた土地の印象に大きく関係してくるので、そういう意味でもカトマンズは楽しめました。


さて、ですが今回カトマンズ観光もそこそこに先ずやりたいことがありました。それはパキスタンビザの取得です。ネパール観光の後はインドに戻ります。まだまだインドには見どころが多いです。タージマハールもデリーも見ていないので。その後はというと、アジア横断を目指しているので必然的にパキスタンに入ることとなります。そのためにビザが必要で、なんならカトマンズのパキスタン大使館で取ってしまおうということです。勢いです。


簡単な地図を参照し距離を調べるとなかなかに遠いです。なので今回自転車を借りることとしました。とはいえ、道は人、車、バイクでごった返しています。また道路状況も良くなく、なかなかに走りにくいです。ゆるやかな坂をひたすらに進んで行きます。しばらくいくと地図でいうと近くには来たはずですがなぜか発見できずにいたので周辺にあったタイ大使館に飛び込み道を聞くなどして何とか発見しました。が、受付のおじさんとはうまくコミュニケーションがとれず(もちろん自分の英語力のせいも大きかったと思います)、また基本的に愛想が悪いです(笑)。おまけに発行までに時間がかかるというので、結局は申請せずに帰ってきてしまいました。ちなみに途中休憩時にコーラをしんどそうだった物乞いさんにあげました。


なんだったのか、結局意味ないじゃんという行動は今回の旅でも良くあるのですが、それでも良しとしたいと個人的に考えています。今回の旅の目的は効率よく巡ることでは無いです。良くも悪くも日本社会の中では効率的に立ち回ることが求められていて、それが普通です。でも、申し訳けないのですが、駅の切符売り場で並ばないインド人や、我先にと交通ルールを逸脱して走る車やバイクたちや、一向に来ないバスや電車などを経験しているうちにそのあたりを許容できる心も育ってきて、いつしか何が心の平穏には良いのかわからなくなります。以前にも触れましたが。効率化のゴールは何なんでしょうか。それはまた新たな仕事だったりタスクを生むだけなような気がします。人間の心はそのようには作られていない気がします。


翻ってみると、日本でも同様に効率的でないこと、無駄と感じることに打ち込む人々がいます。自分も実は効率的に立ち回るのが苦手です。なんだか無駄に過ごした一日ですが、それでもいろんな人に出会えましたし、風景も見れました。ネパールの道路状況も身をもって実感しました。またコーラをおっちゃんに渡せました。それはとても奇跡的なことだと我ながらロマンチストですが、思います(笑)。こういったことも旅をすることをすすめる理由の一つです。本当に。

 
 
 

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