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2025.7.31 旅と英語 82 屋根の上で

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 7月31日
  • 読了時間: 3分

ついにやってきたカトマンズの街の第一印象は、”過ごしやすい”でした。何せ標高が高いので8月といえど、夜は肌寒い位です。お湯シャワーがちゃんと出ることも納得です。


カトマンズの街は中心部であってもいわゆる大都市感がまるでありません。高層ビルが無く、道路もいわゆる他の大都市であると路地程度の広さで、それも入り組んでいます。それがとてもカトマンズをカトマンズらしくしていると思います。うろうろすることがとても楽しい街です。いろいろな発見があります。


人も同様にインド人と違います。見た目も彫りが深いインド人と違ってどちらかというと東アジア系の顔立ちに似ています。そして何より物売りが少なく、いてもだいぶマイルドです。そのあたり多少インドに疲れた我々としては首都とはいってもほっと一息つける街でした。インド旅行の息抜きにネパールに行く長期旅行者も多いとか。(インドはインドでその刺激が楽しかったりしますが。。。)


さてカトマンズにはなんとカジノがあります。アンナプルナホテルという高級ホテルがありそちらにありまして、貧乏旅行者がそちらのフリードリンクを目的として有名な場所となっていました。当初は行く予定もなかったのですが、同宿の日本人たちに誘われるまま行ってみることにしました。当時私は全くの無知でしたので、ドレスコード的な考えも全くなかったのですが、Tシャツ、短パン、サンダルで問題無く入場できました。後に、オーストラリアのメルボルンにて同様の恰好で断られたことも良い思い出です。。。

とはいえ、お金もやり方もわからない私はあまり長居をするつもりもなかったのですが、それ以前に帰宅をせざるを得ない状態に陥りました。それは腹痛です。


訪れた目的の一つであるフリードリンク(すみません)。のせいなのかどうなのかわからないのですが、ともかくもカジノ到着後まもなくしてもうれつな腹痛に襲われました。もちろんホテルのトイレで良かったと思うのですが、宿がそこまで遠くないこともあり皆をおいて先に帰ることとしました。文字通りよろよろと帰った後、宿でめちゃめちゃすっきりしたことを覚えています(笑)。


やれやれの出来事の後、夜、落ち着いたところで宿のテラスに出てみることにしました。そこは屋上にあり、登ると周辺の建物が見渡せます。ごみごみとした建物が延々と続くのですが、高さも、形状もことなる建物群とそれぞれが発する光が混在となって、一体感が無い一体感(?)といった夜景が広がっています。


実のところこの夜は少し特別な夜でした。というのもカンボジアの空港でであったMさんとひと月ほど旅をともにしましたが、それぞれの意向もありここでいったん別行動をとるという結論に達しました。Mさんがいなければ、インド旅行はもっともっとタフなものになっていたかと思いますし、何より来ていなかった可能性すらあります。Mさんにとっても自分との出会いが良いものであってほしいと思いますが、間違いなく自分にとってはそうでした。


最後の夜をテラスで夜景を見ながら過ごします。景色ももちろん格別なのですが、そういった気持ちがその景色を一層特別なものとして今も旅のハイライトとして心の中に残っています。二人とも無言でしばしたたずみました。

 
 
 

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