2025.9.10 旅と英語 85 五重塔で雨宿り
- 濱田 実
- 9月11日
- 読了時間: 3分
カトマンズでの日々も1週間ほどになるとだらだらし始めます。特に時期は雨期だったので行動も制限されることに。朝起きた時になかなか出かける気分にならないようになってきました。罪悪間を感じることは日本人的な感覚なのかもしれませんが。自分はまだまだ効率的に時間を使いたいと思ってしまいます。
それでも今回はダルバール広場に出かけてみました。こちらは、遠目では日本の寺社のような屋根の建物が並ぶエリアです。やはりチベット仏教に関わっているということがその理由のようです。ただ、雨が激しくなってしまい観光気分ではなくなりました。道路状況も日本と違って一気に悪くなります。五重塔(のような建物)の下でしばし雨宿りをしました。
また言及しておきたいのが、観光客も多く訪れるこのエリアですが2015年の大地震によって大きな損害を受けています。ニュースでその映像を見た時にショックを受けました。今回カトマンズ滞在はたかだか1週間です。それでもそこにいた事実はもちろんあるわけで、雨宿りをした屋根も破損した可能性は高いと思います。
もちろんダルバール広場だけでなく、お世話になった宿、大使館、ホテルアンナプルナ、度々訪れた食堂、たまった古本5冊と地球の歩き方インド編を交換してくれた古本屋。そして何より、宿の人たちや、不愛想だったパキスタン大使館スタッフ、美味しいトクゥパ(ネパールのうどん的な料理)を提供してくれたおじさん。路地でバスケをした時に会話した少年などなどが、大きな影響を受けていたと推測されます。日本での地震は自然と身近に感じますが、それに近い感覚を現地に(ちょっとでも)いた経験は与えてくれます。よりリアルにニュースをとらえることができます。
昨今はテクノロジーによって現地を訪れずにコミュニケーションが可能で、情報も得ることができます。ただ、それだけですとなかなか現地の感覚をつかむことは難しいです。この先訪れた土地土地でもその後ニュースに登場する場面が多々あったわけですが、そのとらえ方は明らかに違います。面倒でも現地に出かけていき、土地の人と同じ食事をとり、屋根の下で寝ることが与えてくれる感覚はこれからも大切なのかと思います。それすらもテクノロジーは再現してくれるのかもしれませんが、気持ちの部分で切り替えはできなそうです。
まだまだ散策の余地はあるようなカトマンズでしたが、インドにはまだやり残したことがあります。またアジア横断はまだ始まったばかりです。涼しく、人もマイルドだったカトマンズでの日々はインドに再度向かうエネルギーを与えてくれました(笑)。夜はエベレストレストランで250ルピーの、バックパッカーには豪勢な食事をして(それでも1000円しなかったはずです)、カトマンズ最後の夜をすごしました。
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