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2025.10.2 旅と英語 88 アジアの中の日本人

  • 執筆者の写真: 濱田 実
    濱田 実
  • 10月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月16日

ポカラはバックパッカーが必ず訪れるような街なので、日本人向けの店も多いです。その一つが味のシルクロードというお店です。カトマンズにも店舗がありお世話になりました。こちらは単なる日本食レストランというよりは情報交換の場所にもなっており、日本語の新聞なども当時はおいてありました。ネットがまだの時代には大変ありがたかったことを覚えています。


他、日本人観光客に遭遇する機会も多かったように思います。湖にボート乗り場があり、景観を楽しみながらボケっとしていたところ、年輩の日本人旅行者と話す機会があり別れ際にお漬物をいただきました。割と各地の食べ物が大丈夫な人間ではあるのですが、ふとこういったものを食べる時にやはり長年の習慣は知らず知らずに体にしみこんでいることに改めて気づかされます。日本でも昨今では、珍しい海外の食材を扱うスーパーなど大変増えていますが、遠方からやってくる方々がいることにも、ある程度高額でもついつい買ってしまうことについてはとても納得です。


とぼとぼと歩くこと数十分、雨が降ってきました。旅全体で言えるのですが傘をあまり使いません。代わりにレインコートを使いますが、今回は少し雨が強くなってしまったので、カフェで雨宿りをすることとしました。ポカラもずいぶん標高は高いので(800m)8月とはいえ、雨が降るようなときはずいぶん涼しいです。今回はホットミルクを飲んでなんと2時間ほど時間をつぶしました。つぶすというと聞こえは悪いですが、当時スマホが無い時代ですので、本当に何をするでもなく、霧に煙る湖とかすかに見える山々を周りに、ただたたずむのですが、それは気持ち的にはここちよい時間だったと思っています。


日本でそのような時間を持とうとするとやはり難しいです。仕事の締め切り、日々の買い物に気持ちをとられ、次々とくるメール、テキスト。テクノロジーにやはりコントロールされていると思います。そのストレスから山や海など自然に逃避するようなアクティビティは昨今人気ですが、それもやはり100%逃れることはできません。今ではネパールにいても同様だと思います。


雨宿り中に一つ印象深いことがありました。少年、おそらく10歳いっていないぐらいの男の子が近づいてきて何をするのかと思ったら、いきなり指で自身の両目を横にひっぱるゼスチャーをこちらにしてきました。当初まったく予想していなかったのですぐには理解できなかったのですが、要は東アジア系人種に対する容姿への差別行為にになります。年齢的にもそこまで深く考えての行動ではないと思いますが、逆にそんな子供も”おもしろがって”やる位に浸透してしまっていることに、やはり残念な気持ちにはなりました。私のリアクションはというと、特に無し、です。大人であれば抗議の意思は表明したかもしれませんが。


その少年の容姿はというと、アジアンチックです。なのですが、日本人は違うように映っているのかもしれません。または、私個人への揶揄だったのかもしれません。。。

その夜のダルバート(ネパールの定食)は長距離歩いたことや、複雑な気持ちも手伝って美味しかったです(笑)。

 
 
 

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