2025.11.6 旅と英語 92 火事場のなんとやら
- 濱田 実
- 8 時間前
- 読了時間: 3分
ハードな移動は、まだまだ続きます。バスの上移動にも少しずつ慣れて来たところでしたが、また路面の状態が悪いとのことでバスが進めなくなりました。ということで再度バスを降りて今度は指示通りジープに乗り込みます。悪路に強いジープですので、これなら最後まで大丈夫などと考えていると再び道路が封鎖されています。この辺りから笑いごとでなくなってきます。
ジープを降りて30分程歩かされ(このあたり30分はすでに許容範囲となっています)、また待っていたバスに乗り込みました。今度こそ、大丈夫だろうという考えが甘く、またまたまた降ろされます。とりあえず次にバスが待っているところまで歩けということですが、雨が降り始めており、地面も舗装されていない箇所なのでぬかるんでいて、とても歩きにくいです。自分はまだリュック一つと装備は少ないのですが、周りの乗客は大きな荷物なども抱えておりとても大変そうです。道は進むにつれてさらに状態が悪くなり、サンダル履き(!)の自分はとうとう道にはまって歩けなくなってきたので、しまいには裸足で進むこととなりました。
予定到着時刻はとっくに過ぎ、あたりが暗くなってきました。朝ごはんから大したものは食べていませんし、雨とぬかるんだ道で体力は削られています。ネパール人のバススタッフの先導のもとひたすら進みます。と、いきなり”Run!”と叫ばれます。何事かと、すぐに反応できないでいると、道は山道ですので斜面に沿っているのですがその斜面の上から小石がパラパラと落ちてきます。いわゆる映画、しかもアクション系でしか見たことがないような土砂崩れの前兆です(笑)。もちろんその際はまったく笑えなかったのですが、疲れ切った身体でしたが、信じられない位の力でスタッフを追いかけて走った(歩いた)記憶があります。人間限界だと思った先に、まだもうちょっと力があるということを実感した瞬間でした。
本格的に疲れたところで、バスにようやくたどり着きました。ここでまたプチトラブルです。選択肢が明らかに無い我々に対してバス料金をあげて吹っ掛けてきます。一緒にいた欧米系の旅行者たちはそれに対してかなり不満のようでした、自分もやはり不満でしたのでいったんは断って他のバスを探すことにしようとも考えましたが、状況が状況ですし、ネパール人達もこの状況ではかなり労力がかかっているのかと思いますので料金的にもある程度しょうがない面があったかと思います。ただ当時は多いに不満に思いながら、(おそらく)もう歩く必要が無いという誘惑に負けバスを使うこととしました。バスにはなぜか、よっぱらいのモンゴル人がいましたが、すでに気にする気力もありません。
スノウリには深夜到着です。何も考えたくないほど疲れていたので、シャワーを浴びベッドに倒れこみました。雨期のネパール移動は気をつけましょう(笑)。
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