2026.8.13 旅と英語 旅人へは優しく
- 濱田 実
- 11 分前
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パキスタンから中国国境へ向かうカラコルムハイウェイ。インド、パキスタン間の紛争頻発地であること、急峻な崖を縫っていくので事故が頻発することなど、良くない噂をたくさん聞いていたので、ハードルは思いっきり下がっていたこともあるかもしれませんが、道としては確かに日本基準であれば悪路であり、ずーっと振動があるのですが、しっかりとした道感はあり、恐怖につつまれたままということは全くありませんでした。このあたりも、ネパール、インドなどの経験で自身の感覚も麻痺していた可能性も確かにあります(笑)。
一つの理由としてはパキスタンの方がバスの質が当時良かった気がします。今回のバスもそれなりに大きく座席も小柄な私ですので窮屈ではありませんでした。
パキスタンではまた人の距離感も少し変化した気がします。言語化は難しいのですが、やや日本人にはありがたい距離感で接してくる感覚で、しつこすぎない、、といったところでしょうか。実は今回のバスの中で一人のおじさんが随分こちらに気を使ってくれました。なぜ仲良くなったのか詳細は忘れましたが、長い道中です。座席が近いと自然に会話などが始まります。バスの中で欧米系のバックパッカーはいましたが、アジア系の旅行者は私だけだったかと思います。バスは食事時にはもちろん休憩をするのですが、食堂でごはんをおごってくれたりしました。疲れもあったか、チャパティーとカレーが美味でした。
とはいえ道は標高があがるにつれどんどん悪路になり、夜間も揺れまくりますのでもともと車中などで眠るのが苦手な私は全然眠れません。地元民は皆しっかり休めているようですが。もちろん外は真っ暗なので景色を楽しむでもなくひたすら耐える時間が続きます。
そうこうしている間に日をまたぎ、うとうとした時間も少しありながら夜も明けてきました。悪くないバスとはいえこれだけの道なので今まで体験したことが無かったようなおしりの痛みに襲われます。明るくなると良いことは当然ながら視界が広がることです。ごつごつとした岩山の間をバスは、信じられない位のスピードで進んで行きますが、何時間ものっているとそのあたりに耐性もついてきており、明るくなった安心感から景色も楽しめる余裕はしっかりありました。
朝ごはん休憩となりましたが、なぜかまたパキスタンのおじさんにおごられます。これはインドではない経験でした。もちろん個人差があるかと思いますが、イスラムの教えとして旅人に施せという教えがあるようで、そのあたりの文化的背景もあるのかもしれません。とんでもない辺境の地にいるアジア人一人です、旅慣れてきたとはいいつつ、地元民の気遣いは非常にありがたかったです。特にバス移動では自分の存在を認識されることを大事にしていたので、そういった意味でも安心して休憩もできました。おいていかれるとそれこそ大変です。自分の存在をアピールしておきましょう(笑)。
疲労困憊ではあるのですが、目的地まであと一歩というところまで来た時になんとタイヤがパンクしました。修理には時間がかかるようで、何人かの乗客はバスを乗り換えたりしていました。パキスタンのおじさんは、残るようなので私も気長に待つこととしました。地元民が慌てていないところからも安心感を得られます。1時間ほどはかかったでしょうか、何とか修理は済んだようで、いざ再出発、ほどなく昼頃にギルギットの街につきました。フンザ観光の起点の街は規模もそれなりに大きく、立派でゆっくりと休めそうです。悪名高いカラコルムハイウェイですが、思っていたよりも随分楽しめました、ありがとう、おじさん!です。これからも日本で困った人には(良い距離感で)親切にしたいと思います(笑)。

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